龍神沼の自由帳

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北冥の海戦2:高貫布士

 仮想戦記読んでてしらけること、薀蓄語るのに史実の後世の事例を出すこと。何ぼ下層といっても、フィクションを積み上げて史実と違った戦史を語っているのに、なにやったって結末は今と変らぬものになるんですよってやっちゃうんだから、読者に対しても作者が作り上げている物語世界に対しても無責任過ぎるんじゃないですか。高貫さんの作品にはこの史実の後世を引き合いに出す薀蓄がよく見られます。自分が作り上げた世界の設定に基いた架空の後世世界というのをきっちり作り上げ、それに基いた薀蓄を語って欲しいです。
 なんにしても1939年時点で米国が14in砲戦艦のほとんどをソ連に売り払うのはかなり無理がありますね。少なくとも2年間は、米国海軍は艦隊決戦できないってことになるんだから。英国だって一応米国の仮想敵国に入っているんだしね。狙いすぎってやつですよ、今回の話。