龍神沼の自由帳

気が向いたら更新しますわ

2006-07-22から1日間の記事一覧

水雷強襲艦2

水雷強襲艦を対戦艦主戦力とする戦術構想、それは艦隊決戦主義によって作り上げられた日本海軍の戦術を更に先鋭化した、奇手鬼道の戦術といっても間違いはない。従来の潜水艦、航空機、水雷戦隊による夜間襲撃等の後に主力艦による艦隊決戦に臨む漸減作戦に…

水雷強襲艦1

水雷強襲艦この耳慣れない艦種は、日本海軍の対米戦術の大変革に伴って生み出され、その後日本海軍が航空主兵に転じていく中でその存在意義を無くしていった、いわば大艦巨砲主義から空母機動部隊戦術への変遷の中で産み落とされた鬼子のようなものだった。…

【中部太平洋】覇者の戦塵"ブーゲンビル逆上陸戦"其の3【総力戦】

(第3章)空母光鷹 光鷹と改名されてから、この空母に海兵隊の戦爆が着艦するのは自分が最初だろう。黒崎一飛曹は、久しぶりに見る艦影に機首を向けながら考えていた。しかし蓮見大佐も無茶をする、大佐のごり押しがなければ、光鷹は今頃内地で整備を受けてい…

水雷強襲艦3

日米主力艦隊による決戦が発生した場合、水雷強襲艦はどのように戦場に投入されるのか。そしてその戦いの中でどんな役割を期待されているのか。想定される各局面を見ながら具体的な戦術を見ていく。 1)偵察戦 米軍の侵攻を待ち受ける形での艦隊決戦で決着を…