龍神沼の自由帳

気が向いたら更新しますわ

本当は麻生さんは策士だとずっと前から思っていました(佐藤藍子風に)

麻生首相、靖国神社春季例大祭に真榊を奉納asahi.com
世間ではいまだに米中枢軸だのジャパンパッシングだのと、日本を卑下するような論調が続いていますが、良く考えてください。米国と中国が結束したときの双方のメリットとはなんでしょうか。まず米国としては製造業のアウトソーシング化の対象国、資本輸出でリターンを狙う、農産物の大輸入国、米国債を買ってくれる国、として中国があります。中国としては対中資本投資国として、中国産品の大輸出先として、中国に溜まった外貨の投資先として、中国共産党政権が潰れたときの財産逃避先・亡命先としてアメリカがあります。で、昨今の世界不況で米中の相互経済メリットがいろいろと消滅しております。資本不足に陥っているアメリカとしては、中国への投資はできる状態じゃないし、また投資先としての中国の魅力も大きく減少しています。このリセッション下、バイアメリカンとかまた流行っているところで、中国へのこれ以上の工場進出も無い。中国としても。これ以上米国債を増やしたくない(ドル暴落の恐れもあるし)、不況でアメリカの輸入が大幅に落ち込んでいる、中国への資本投資も現状では望めないどころか資本引き上げもありえる。ということで、アメリカと中国双方とも関係を強化するメリットが薄れているわけです。まあ金の切れ目が縁の切れ目というわけです。ところが現実には米中はブッシュ時代よりもさらに踏み出してその関係を強化しようとしています。そして日米日中の関係は今まで以上に希薄化しているように見えます。何故、不思議ですね。実はこれ、米中とも本音の部分では日本との関係を強化したい、日本を自国側により一層取り込みたい、つまり日本は太平洋からと東シナ海からと両方から手を引っ張られている花嫁状態なわけです。日本の持つ経済力資本力、環境処理や省エネを代表とする技術力、そして世界中見てもたった3カ国しか敵のいない世界から愛されている日本の国際的立場、本当は米中は他の国では替わりの効かない日本国との関係を強化したいのです。でも日本にそのことを気づかれたら。日本の立場が相対的に有利になる。いままでさんざん文句つけて日本から有利な条件で政治的経済的案件を引っ張り出していたのができなくなる。日本としては両国を競わせて有利な条件を出すほうと仲良くすればいいわけですから。で、米中は結託して日本の頭を抑える行動に出ているわけです。まあ日本としては特に米中と仲良くしなくても本当はそんなに影響が無い、というか米中のほうが放って置いてくれないですから。
前置きが長いですね。で、麻生首相はもちろんそのことを熟知していると。これから中国訪問に出る前に、中国に対して釘をさしたわけです。がたがたと余計なことを言ってたら日本との協力関係に支障が出ますよ、とね。中国としては自国に投資してくれる可能性が一番大きくて、中国がのどから手が出るくらいに欲しがっている環境技術などの先端技術を提供してくれる日本に対してそうそう文句は付けられないんです。せいぜい外野を使って中国有利な環境を作るぐらいしかできない、中国が面と向って反日的言動を取れば、現在の不穏な社会情勢の中国本土に飛び火して、2005年の再来になりかねない。今の状況では、反日が反政府へと転じたとき予測できない事態に陥るかもしれないですから。韓国も実はあまり大騒ぎにしたくないのは中国と同じ、最後に助けてくれるのは日本しかいませんからね。