↓のエントリーでいろいろ文句つけていますが、では大手小売業としてはどう対応するか、その辺について考えてみました。
ここで大事なのは企業イメージです。悪いことしてるメーカーの商品だから撤去する、これは一見正義のように見えますが、撤去した商品はほとんどが廃棄されることになるわけで、環境にやさしいとか省資源とかいつも格好つけていることに反するわけです。貧しい国への援助とかしているくせに、餓えで苦しんでいる人たちの感情を逆なでするようなことをしているのです。またすべての製造業の、いやあらゆる産業に従事する人たちにとっても不二家の惨状は決して他人事ではありません。いつ自分たちが不二家の従業員と同じ立場に立たされるかも知れないのですから。まあそこまで考えている人はそう多くないにしても、品質的に問題のない商品を売り場から撤去することについて反感を抱く人がいるわけで、大手小売業は目に見えないところで自らのイメージを悪くしていると考えてよいでしょう。
龍神沼が考える大手小売業のクールな対応はこうです。
1)メーカーと緊密に連絡を取り、自社で店頭にある商品の安全性のチェックする
2)安全宣言するとともに、在庫については自らの責任でもって販売すると宣言(もちろん新規に納品とかはストップです)
※ついでに、問題のない商品の廃棄は自社の方針に反するとかアピールしとくと吉
3)日付切れ等で廃棄する商品については自社で処分する
よほどシェアの高いメーカーじゃなければ、処分する商品の金額なんて知れています。ちっぽけな損で企業イメージを高め問題を起こしたメーカーには感謝され、取引先のメーカーからは信頼感を持たれる。そんなこともわかってないのが日本の大手流通業なわけです。