龍神沼の自由帳

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高速装甲巡洋艦加古

 計画当初加古は装甲巡洋艦として計画されたため、艦名も河川名ではなく山名が予定されていた*1。その後計画排水量が7000トンを切ることになったことと主砲に14センチ砲が採用されたこともあって、兵庫県加古川から艦名が採用された*2。計画時の要目は基準排水量6800トン、満載時7500トン、艦本式タービン2基缶室8基8万5千馬力速力34ノット、巡航18ノットで5千海里の航続力、主砲50口径14サンチ砲連装4基8門、8センチ単装高角砲4門、61センチ3連装魚雷発射管4基12門、40ミリ毘式連装機関砲2機4門。主砲は簡易式砲塔、主要部に対12センチ砲防御。さらに水上偵察機1機を搭載予定、というもので高速重防御重武装巡洋艦として計画されているが、かなりトップヘビーな艦容になっていた。

*1:鹿児島県の開聞岳が艦名として予定されていたという説がある

*2:建造開始後設計変更が頻繁に行われたため完成当時で排水量は7800トンになり、その後主砲の換装など三次に亘って行われた大改装と多数の小改装により最終時の基準排水量は10300トンに達していた。