龍神沼の自由帳

気が向いたら更新しますわ

揚げて落とすぞ菅直人

江戸時代田沼意次が失脚する際、その過程で謹慎中のはずの田沼が江戸城中に上がるということがありました。すわ田沼復権かと反田沼の連中は戦々恐々としましたが、実はこれ親田沼派を懐柔するための方策でして、田沼が復権したと周囲が思っているときに反田沼の旗幟を鮮明にする機会を与えることで、まとまったら結構大きな力になるだろう親田沼派を切り崩して自陣に取り込んだわけです。まあそういう節操のない連中は、結局あとで松平定信一派による報復で散々な目に合わされたわけですが。関ヶ原で家康が使ったのも同じような方策で、最初から裏切らせるよりも、決定的な局面で裏切らせたほうが、敵に対して大いなるダメージを与えられるってことですね。
そんで今回の政変未遂、菅が策を弄して小沢の乱を乗り切ったかに見えますが、これってもし菅内閣が不信任されたら、政権を支えてきた枝野や岡田、仙石らの民主党の主要メンバーも連帯責任で当分復帰の目はないわけで、菅は完全に詰んでるんですけど、道連れにされては次や次の次を狙っている彼らとしてはたまったものじゃない。かといってこの時点で反菅を打ち出しても、ただの裏切り者としか見られず政治に対して病的な潔癖さを求める国民の支持を得ることは難しい。ではどうするか、一旦菅を信任させる、そしてあんたとはもうやっていけんわ、と政権から離脱し反菅の立場になり倒閣運動を始める、代表選をやって菅を打ち破れば、新生民主を打ち出せるわ、自民に手を突っ込まれることはないわ、公明を取り込むチャンスはあるわで言う事なし。反菅という正義の旗のもと、再び国民を騙せるということです。それを今の政権の主要メンバーが次々と、近々のうちにもやっちゃうだろうというのがわたくしの政局予測であります。まあオザーさんはそれを知っててだんまりを決め込んだんだろうと。小沢派を維持していれば再びキングメーカーとして動けるだろうとね。結局バカを見るのは菅とぽっぽと松木さんでしたか。あ、もちろん国民もね。