龍神沼の自由帳

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歴史に学ぼう、歴史で遊ぼう。1944年の民主党

口蹄疫の責任転嫁で忙しい民主党政権ですが、その政権奪取からの一連の動きを見ていると、とある国家のとある時代との類似性が浮き上がってきた。1944年当時のドイツ第三帝国の軍事運営と一致するような、民主党の政策運営が見られるのである。1944年ドイツは前年の東部戦線での攻勢失敗と、連合軍のシチリア島上陸とそれに続くイタリア降伏とイタリア戦線の出現により、将来的な敗北がはっきりと予測できる段階に追い込まれていた。1944年4月からの東部戦線におけるソ連軍の大攻勢と6月の英米軍によるノルマンディー上陸作戦、東西及び地中海戦線からの連合軍の圧倒的な攻撃に押しつぶされるようにドイツは敗北した。
さて民主党政権であるが、こちらは別に戦争をしているわけではない。しかし今民主党は宮崎に上陸した口蹄疫と、ギリシャソブリン債破綻に端を発したEU金融恐慌によって引き起こされる世界経済の崩壊、というふたつの大事件、さらに北朝鮮による韓国コルベット撃沈によって引き起こされた半島有事と、民主党が予想だにしていなかった異変によってその政権を失おうとしているのだ。
この波状的に押し寄せる危機的状況を迎える前、民主党は何をしていたか。彼らがやっていたのは政権維持のための選挙対策と、鳩山首相の個人的夢想の実現のための破壊的政治活動である。選挙対策のばら撒きのために国家の貴重なリソースを大きく割いたため、将来的な国家の競争力維持のための財源が大きく損なわれた。鳩山の個人的夢想の実現のため普天間問題で日米関係は大きく損なわれ、また日本経済は温暖化対策の国際公約の実現という大きな十字架を背負わされた。
そんな状況の中隣国韓国においていったんは沈静化していた口蹄疫が再発、大きく流行を始めた。この時点において本来なら最初の警戒警報がなされなければならない。韓国の口蹄疫の情報収集と水際での防御の発動、及び万が一国内に口蹄疫が侵入した場合を想定しての防疫マニュアルの改訂、防疫のための人的動員計画の作成、及び各種資材及び器材の調達と備蓄、防疫のための国内法の見直しと整備、口蹄疫による被害の重大性を考えれば第一段階としてはここまでやっておく必要があった。しかしまったく無策のままに事態は進み、アジアでの口蹄疫の感染は拡大していく。第2の警戒警報は韓国の被害が拡大しアジア各国での発症が相次いだ時点で出されなければならない。日本での発生を前提とした早期警戒態勢の確立が、ここにおいては必要とされる。口蹄疫の発症を早い段階で捕捉し、直ちに防疫対策を実施することによる封じ込めのための体制がこの時点では構築されていなければならない。そして最終警報は、国内での口蹄疫発症によって出されるが、この時点では直ちに封じ込めを発動するための万全の準備がなされているため、後はマニュアル通り粛々と行動するだけである。政治がまともならば、すべての歯車がかみ合い、今回のようなばかげた事態になることなどありえないのである。が、実際は民主党政権はまったく無策のまま、口蹄疫の宮崎侵入を許してしまった。あたかも英仏海峡沿いにまったくひとつのトーチカも塹壕も作らず、一個小隊の軍隊も配置せず、監視部隊も置かず、偵察も情報収集もしないまま、ノルマンディーに連合軍の上陸を許したようなものである。現地編成の義勇軍がいくら頑張っても、これでは上陸部隊は周辺地域をを席巻するだろう。そしてもっとも問題なのはこの時点においても、軍の動員を行わなかったことである、それも上陸されたから20日間近くも。もうね、あたかもヒトラー総統がね連合軍がノルマンディーに上陸してからもずーっと目覚めることなく20日間たったようなもの、水際での反撃どころの話じゃない、これじゃあ敵の進撃に協力しているようなもの。民主党口蹄疫に内通してんじゃねえの、いやほんと。その間必死に遅滞防御を続ける現地義勇軍は、人員の補充や物資の補給も受けることができず、手持ちの戦力をやりくりして戦い続けるという悲惨な状況に追いやられた。そして戦闘開始から20日近くたってからようやくどう反撃をするかの会議が政府で始まったが、現地からの要望はほとんど聞かず、机上で立てた計画で戦力の逐次投入を図るという愚策。その間も敵の進撃はとどまる所を知らず、いったいどうやってけりつけんだよこれ。こっちも力尽きたから、グダグダだけどここでおしまい
おまけ
事業仕分けユダヤ人狩り普天間問題はユーゴでのパルチザン狩り、こども手当てはV1号V2号。そんなものにばっかリソース費やしても選挙には勝てんぞ。