龍神沼の自由帳

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ハマスはスンニ派でヒズボラはシーア派なわけで

 イラクではシーア派スンニ派がテロの応酬を続けている一方で、ハマスヒズボライスラエルに対して抵抗戦を続けているわけで、共通の敵がいると宗派の利害を超えて協力できるわけなんですかね。それともヒズボラハマスがどうなろうと知ったことではなく、自分の都合だけでイスラエルに喧嘩を売ったのかな。どっちにしろレバノンでの戦火は一応収まったみたいだけど、イスラエルのガザ侵攻が結局どうなったのか、マスコミ見てても情報がちっとも流れてないみたいです。イスラエルも今回のレバノン侵攻でかなり損害を出したような情報もありますが、ヒズボラ殲滅に失敗した分ハマスに対しては断固たる措置を採るんでしょうねきっと。でないと、ハマスヒズボラ並みの強力な軍事力を持ったときには、ことあるごとに挟撃を恐れなければならず、その際は国民の避難場所にさえ事欠くことになりますからね。
 それにしてもレバノン撤退から6年、イスラエル軍レバノン再侵攻の軍事研究をずっとやっていたはずなのにこの手際の悪さ、強大な軍事力に安住して国家の存亡に対する危機感が薄れ、軍事力も情報収集能力も弱体化してしまったんでしょうかね。ところでメルカバ100両近くが撃破されたそうですが、完全喪失の割合はどのくらいのもんでしょうかね。ほとんどは修理再生されて戦列に復帰するとは思うんですけど、そのくらいの損害に驚いて停戦に合意したとするならばイスラエル政府及び軍部は読みが甘すぎたような気がします。正規軍相手ならいざ知らず非正規戦を主な軍事手段とするヒズボラに対して、航空攻撃だけで何とかしようとすること自体、過去の戦争、いや現在アフガンで米軍がタリバンの残党に手を焼いていることに対してさえ目を塞いでいるんじゃ無いですか。紛争当初から地上軍の大規模動員と迅速なレバノン南部への侵攻が実現できていれば、もう少しイスラエルにとってましな形で停戦を迎えることができたと思います。現状ではヒズボラ武装解除なんてできっこなく、それどころか更にヒズボラの勢力が拡大しそうな勢いです。ヒズボライスラエル国内への攻撃手段を依然として持ち続けている以上、今回のイスラエルレバノン侵攻は大失敗であり、ヒズボラに対するイスラエルの敗北と見ても間違いないと思います。