龍神沼の自由帳

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装甲練習空母摂津 

 条約明け後、摂津は練習空母及び標的艦としての機能を大幅に強化される。機関出力を大幅に増大する手段として、艦中央部と後半部を切断、切断部分に長さ25メートルの船殻を挿入、機関区画を拡大し新造の機関部を搭載した。さらに艦首部分も改造延長、この結果全長は195mになった。また船幅も復元性を保つ為バルジを設置、最大幅で22.5mに拡大した。飛行甲板及び舷側は250キロ爆弾による急降下爆撃もしくは20㎝砲弾に耐える装甲を持ち、標的艦としての性能を向上させた。航空母艦としての改良部分は、大型一層式の半開放式航空機格納庫の設置、大型昇降機2基の設置、対空兵器装備スペースの確保、煙突一体型の大型艦橋の設置による指揮通信能力の強化、固有の航空機の搭載による、整備要員訓練機能の附加等である。なお改装工事に入ってまもなく新型の標的艦の建造予算が認められた為、標的艦の機能は摂津から新型艦に代替することになり、対空兵装及び常設の発着艦設備の設置工事が中途より行われた。この改装工事の結果摂津は基準排水量22500トン全長195m全幅22.5m、機関出力8万8千馬力最高速力28ノット、航続距離14ノットで17500km、飛行甲板長210m最大幅27m、搭載機常用36機補用6機、89式12.7㎝高角砲連装4基8門装備の有力な中型空母として工事開始から2年後ののS14年4月に再就役した。