龍神沼の自由帳

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海の牙城4巻『太平洋の乱雲(仮題)』を妄想する その弐

第2章 -真珠湾壊滅-
 征天の五月雨攻撃に混乱する真珠湾の防衛体制、充分な迎撃管制を敷けないまま日本軍攻撃隊の侵攻を許してしまう。ハワイ方面の米航空兵力は人員機材とも二線級の割合が高かった。空中戦は数と錬度で上回る日本軍が米軍を圧倒、迎撃機を駆逐した戦闘機は航空施設や対空陣地に向けてロケット弾や機銃による攻撃を行い、ハワイの防空戦力を制圧していく。天山彗星で編成された攻撃隊は停泊中の艦船を次々と撃破し、また港湾施設防衛施設に爆弾を叩きつけた。3次に亘って続いた第一機動艦隊の攻撃は、航空機のべ一千機によって行われ、真珠湾の港湾機能を完全に破壊、周辺の飛行場を壊滅させ、撃沈破した艦船は、戦艦1隻正規空母1隻護衛空母4隻巡洋艦5隻駆逐艦12隻潜水艦9隻其の他艦艇20隻以上船舶40隻以上に及び、空中及び地上で撃墜破された航空機は500機を数えた。また船舶用の重油タンクや揮発油タンク弾薬庫なども多くが破壊され、艦艇修理施設もその機能を喪失した。
 奇襲に成功した第一機動艦隊の損害はほとんど航空機のみに限定され*1、200機近くが撃墜破された以外では唯一潜水艦の雷撃で松型駆逐艦1隻が大破したのみだった。

*1:合計100機余りの米軍機の攻撃を受けたが、艦艇に損害を受けることなく撃退している