龍神沼の自由帳

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中国問題

 大陸中国が調子よく経済成長してるもんで、石油をはじめとした鉱物資源や水産物穀物なんかが価格高騰しています。既に中国はエネルギー食料ともに輸入大国になっていますがもしもですよ、あの国に全土的な自然災害が起こった場合どうなると思いますか。
 食糧不足で餓死者が出そうになったときあの国では、国民が流民暴徒化して食料のあるところを蝗みたいに食いつぶしていき、更なる飢餓の拡大を引き起こしていくというのが歴史的に繰り返されています。本来理性的に対処すれば(外貨準備もいっぱいありますしね)その場だけで収まってしまう飢餓が、連鎖反応的に拡大し国の機能を崩壊させ各地方を半独立状態にしてしまうという、秦末や三国史の時代に起こったことが再び起こり得るかもしれないのがあの国の怖いところです。食い物がかかってくると、国家が民衆を抑えきれなくなってしまうんですからね。国家が健全だった前漢末でも改革の失敗だけで国が滅びましたしね。
 既に中華人民共和国共産党政権は国民の加熱する経済利益獲得競争をコントロールできなくなっていますし(大量のコピー商品の氾濫をみればわかりますよね)、このあいだの反日暴動も最初はいざ知らず途中からは国家の手を離れたところで騒乱化しています。特に危険なのは中国内陸部の貧困地帯と、そこから沿岸部に出稼ぎに来て低賃金で劣悪な労働環境下に置かれている労働者ですね。それらが引き鉄になって暴動が起きる可能性は、沿岸部と内陸部の経済格差とそれに付随して鬱積している彼らの不満の度合いからみて、かなりの高い確率になると思います。
 もしもひとたび騒乱が起これば、世界の組立工場の感がある中国工業は機能を失い世界経済に大混乱を引き起こすでしょうし、難民化した中国人がベトナムやロシア、あるいは海路台湾や韓国・日本に大量に到来するでしょう。北朝鮮国境や、ロシア・ベトナム国境では武装した難民と軍とのあいだで戦闘状態に陥るかもしれません。ユーラシア大陸の東側は大混乱に陥るでしょうね。
 大陸中国がこのまま高度経済成長を続ければ、近い将来、上に書いているような国家の崩壊が発生する確率は高まっていくと思います。それを避けるためには国際的な危機対策を前もって準備し中国に対して迅速な食糧援助を行うとともに、国内が内乱状態に陥ったなら国際協調して軍を派遣し、せめて沿岸部だけでも治安を維持回復しておく必要があると思います。それ以前に中国の経済成長を沈静化させる必要があると思いますが、今の状況では誰もが熱に浮かされて冷静さを欠いているので無理でしょうね。
 しかし中国やインドなんていうあわせて20億を軽く越える人口の国家の国民が、アメリカとは言わなくとも韓国並みの消費生活を行ったら地球の資源や環境がどうなるかなんて、誰が考えてもわかるような気がするんですが誰も止められないんですかね。