龍神沼の自由帳

気が向いたら更新しますわ

1000年堤防つくっても地震で壊れたらどうすんだよ

東北大震災復興についての話です。よく言われているのが1000年に一度級の災害に対してどう対策を立てるか、なんですが、その”どう”っていうのが1000年クラスの災害にも打ち勝つ対策なのか、1000年に一度だからとりあえず命だけでも助かるような方策をとるのか、それで対策費用から居住環境まで大幅に変わってしまいます。自分の考えではそもそもいつ来るかもわからない1000年級の災害から住居や財産を守るとか全くナンセンス、例えば20m級の津波に耐える堤防とか、技術的には可能かもしれないけれど、費用は巨額なものになるしそれを維持するためには経年変化に対応して定期的な保修や建て替えも必要になる。いつ来るかわからない巨大災害に、誰がその負担を出来るかっていう話になりますよね。また居住区の高台移転とかよく言われていますが、山を切り崩して土地を用意すればがけ崩れ等の2次災害は当然起こるだろうし、安全を求めた結果逆に命を落とすとか起こりかねない。また恒久的に居住区と職場が離れ不便になるのを耐えなければならない。水産業が盛んな三陸沿岸地域においてこれは非常に大きな問題です。おそらく高台移転は被災地域の産業の衰退と人口減に直結することになるでしょう。
ということで提案、まず津波対策は従来のもので対応する。居住区の移転も行わない。従来の市街地をそのまま踏襲して被災地を再建する。ただし居住区内に1000年クラスの津波でも安全なエスケープゾーンを多数用意し住民の生命だけは確実に守れるようにする。エスケープゾーンは5階建て以上の耐震建築の大型建造物で、公共施設・大規模店舗・集合住宅・企業施設など。それぞれ建築物上部に大型駐車設備を設置、複数の入り口から建物への進入を可能とするようにする。また最上階等の災害の影響を受けにくいところに、緊急医療用資材や食料や飲料水等の保管庫を設置、簡易トイレ、燃料や非常電源、通信設備など災害時に必要になるものを常備。これだけで充分だと思います。個人の住居ですが、津波ですべてさらわれても土台だけは残っているので、地下部分に水密構造の貴重品保管庫を作っておけば、身ひとつで避難できるんじゃないでしょうか。
久しぶりに長文書いたらグダグダになりました、おわり。