龍神沼の自由帳

気が向いたら更新しますわ

経済雑感

結局外資って日本にとってなんなんだ、とか思いますよね、かんぽの宿騒動見ていると。新自由主義経済とか持ち上げてた人たちは、日本は海外から投資されない魅力の無い国だ、だから改革を断行して日本に活力を与え世界の国からマネーを呼び込めって言い続けてましたが、その結果がいまの日本ですよ。株式市場は外資の草刈場、BIS規制やら時価会計やら株主重視の経営とかいろんな御託並べてたけど、やってることはハゲタカファンドによる日本企業の買収と解体、資産のばら売りで利ざやを抜く、保有した企業も儲けをしっかり抜き取った後は、従業員の雇用とか知ったことかと捨て値で叩き売り。
だいたい世界最大の債権国である日本に新たに海外から資金を集めるとか、根本が間違ってないですか。BRICsなどのエマージング市場が世界中から投資を集めたのは、そもそも自前の資本が少なくて世界の金を集めないと経済成長できなかったから、金余りで円キャリートレードにより世界中に金をばら撒いていた日本と較べること自体間違っています。そしてもうひとつ、日本が高金利政策とかとるような投資対象として魅力的な国であったら、こんどは世界に金が廻らなくなってしまうということにも目を瞑っています。日銀がちょっぴり金利を上げただけで世界経済が資本不足に震え上がるんですよ。日本は世界経済の金主であって、決して借り手ではないし、借り手になってはいけない国になっているという現状が本当に解ってないんですかね。世界の投資を日本に集める算段をするよりも、世界中にある日本の債権を上手に運用して日本国民が左団扇で暮らせるようにするための人材を育てたほうが、よっぽど理にかなっているって言うもんです。
はっきりいっていまだに改革の手を緩めず日本に世界から投資資金が集まるような国にしなければとかほざいている奴らは、みんなただの馬鹿かハゲタカファンドの手先ですね。