龍神沼の自由帳

気が向いたら更新しますわ

アメリカのイケイケ詐欺発動中

とりあえず簡単に言うと、NY市場が10%下落するのと東京市場が10%下落するのでは、消えてしまう金の対GDP比がぜんぜん違います。なぜなら日本はGDPが1.6倍になる間に株式時価総額も1.3〜1.7倍に増えただけだけど、アメリカはGDPが2倍強になる間に株式時価総額は7倍くらいに急増してるからです。故にアメリカの株が下落したときの逆資産効果は、同じ比率で下落したとしても日本と比べてとんでもなく大きくなると。それがわかっているからアメリカ政府は株価の下落に対して過剰なまでの反応を見せるし、投資家もちょっとでもポジティブなネタがあればそれに食いついて株価を急騰させるのです。しかしさすがのポジティブ思考の投資家たちもそろそろ息切れを感じさせますし、FRB連邦政府も資金は底をつきはじめてるし金利もこれ以上いじれない減税しようにも財政は大赤字ということで本格的にヤバイ。そこで世界中から資本を呼び込んでエマージング市場に金を流し込み、経済発展を再点火させようという博打をうとうとしている、そのためにはまずドル高を演出しなくちゃならないので、いったん世界市場からドルを引き揚げて流動性を不足させ、無理やりドル高にというのが今の流れです。ところがどっこい、産油国も中国も日本も溜まりすぎたドルを持て余しているわけで、ドル高に乗じて在庫整理とか始めちゃったらいったいどうなるんでしょうね。産油国や日本はまだしも、経済に急ブレーキがかかっている中国が建て直しのために手持ちのドルをバンバン使い始めるとかありそうじゃないですか。