龍神沼の自由帳

気が向いたら更新しますわ

中国危険水域へ

月曜日の株価がはらはらどきどきの今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。龍神沼は日経平均が15000円を切った辺りで買いに走ろうかと思っております。なんたって日本の株価、上がる力も無いけどこれ以上下がりようも無いほどもともとの株価水準が低いもんですから。
で表題の中国のお話、ぶっちゃけ中国様が景気いい様に見えるのは見せかけの数値のおかげ、日本のバブルの時と同じで株価と土地価格が高騰したせいで見かけ上の総資産額が膨らんでいるだけのことです。針でぷっすり穴を開けたら本当の中国が見えてきます。一番やばいのは、中国では企業がとにかく乱立しまくっていて国内での競争が凄すぎること、ぶっちゃけダンピングの嵐ですわ。なんというか生産コストを削りまくることでしか利益を出せない。おかげで中国の民族資本の工業労働者の賃金なんて上がりっこない。文句を言ったところで、山ほどいる失業者に職を奪われるだけ、しかも食料品を中心にインフレが起こっているから、喰っていくので精一杯状態。で、内需関連での頼みの綱のである建設関係も実際のところあらゆる段階で予算のつまみ食いされまくり、現場で働く労働者は低賃金で過酷な条件で働かされることになり、工事は手抜き鉄骨抜きで完成する前から崩壊寸前です。活発といわれる中国の内需ですが、支えているのは党関係、地方自治体の幹部連中、資本家、それに一部の企業内エリート、13億のうちのせいぜい1割くらいのもんでしょう。で彼ら、贅沢し放題らしいんですが、彼らが好むのは食品も含めて海外からの輸入品ばかり、民族系の企業の商品なんか洟も引っ掛けない。いっちゃ何だけど、今の馬鹿みたいな株高が無かったら、倒産企業続出ですよ、言ってみたらITバブルのときのIT関連企業みたいなもんです。株価の化けの皮がはがれた瞬間からバッタバタとつぶれまくるでしょうね。最後の頼みの綱は輸出です。これがなんというか、海外の企業が進出してやってる分には中国はただの中継組み立て国です。聞いた話ではインフラ関連の整備の時点で大盤振る舞いしてるらしくて、進出企業は非常に低コストで工場の生産基盤を作れたらしいですね。さらに労働賃金も安い*1てか中国の国際収支の黒字分のほとんどが、国内的には赤字のインフラ整備と労働力のダンピングとで相殺されてしまうらしいとか言われてたりしています。まあゆうたら国際収支の黒字の分、国内のいろいろなものを食いつぶしてるってことらしいです。
ということでようやく表題につながるわけですが、アメリカも景気後退はどうも本物みたいで、ここ10数年アメリカの景気を支え続けてきた住宅不動産がとうとうにっちもさっちも逝かなくなったみたいです。アメリカっていう国は金融関連のシステムが無駄に発展しすぎていて、今回のサブプライムローンみたいなほとんどペテンみたいなローン制度でも成立させちゃう怖い国なんですが、そのペテンの大本みたいなのが、将来予測される住宅の値上がり益をもとにクレジットを組めるというシステムです。もう右肩上がり信仰ですね。で実際アメリカは先進諸国中唯一人口が増加し続けている国だったもんで、住宅不動産の需要も増加し続けました。おかげでこのクレジットのシステムも機能し、アメリカ人は稼いだ金より多くの消費を続けられてたわけですが、その間アメリカの中間層は産業構造の変化により減り続け、新たに増え続けるヒスパニック系やアジア系の多くは低所得、貧乏人が増え続けてその貧乏人達にも金を使わせようとサブプライムローンなる金融商品が作られたという流れです。さすがに貧乏人たちは消費はできても借金の返済はなかなかできない。住宅不動産の価格が上昇を止めたとき、いきなり破綻が始まります。サブプライムローンだけでなく、住宅の値上がりをあてに消費しまくってた連中も、借金の返済に追われまくりになります。で9月のアメリカの住宅価格は10%以上の下落とか言ってますね。もうなんというかこれから何ヶ月間かの間、自己破産のビッグウェーブ来ますよ、株価も当然下がるだろうし、日本のバブル崩壊は結構じわじわと長い時間かけてやってきましたけど、アメリカ人は個人資産のほとんどが金融商品と不動産だろうから、いっぺんにどかっときますねバブル崩壊、ドルも暴落するでしょうから債券・株式市場からマネーがいっぺんに逃げ出しますね、アメリカ終わったな状態がもう目前です。
アメリカに輸出しまくってる中国企業ですが、アメリカの景気後退の影響をもろに受けるでしょうね。生産量がた減りですね、しかも溜め込んでたアメリカ国債の価値も大暴落、引きずられる様に株高不動産高という中国のメッキがはがれて真実の中国が姿を見せてくるでしょうね。一億未満の特権階層が残り12億の国民を搾取しているという超格差社会中国をね。

*1:そうで無かったらわざわざ中国まで進出するメリットないもんね