龍神沼の自由帳

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衰退してゆく5ナンバー車が日本の自動車産業の未来を暗示する

ガソリン高でも小型車販売減少、海外重視の品揃えが一因に:ロイター
日本車が国際競争力を持ちえた一つの要因として、5ナンバー枠という限られた大きさの中に、走行性能、居住性、安全性、デザインなどを詰め込むという、制限された環境の中で最良のものを創り出す努力というものがあると思うんです。いろいろ賛否はあると思いますが、日本人は一定の枠の中に各種の要素を最大限詰め込むという作業を非常に得意としているように思えます。国土が狭く人口が多いというのが、そういう国民性をはぐくんできたんでしょう。産業のグローバル化が進むに連れ、そんな日本独自の規格がだんだん意味を持たなくなってきて、何でもかんでも国際的な規格の中でものづくりがなされる今の時代、そういう縛りの中で培われてきた日本の技術力はその独自性を失い、そこから来る技術的アドバンテージを無くしかけているんじゃないでしょうか。今はまだかつての遺産で食べていけてますが、いずれ日本の技術力は世界に追いつかれ、メイドインジャパンに誰も敬意を払わなくなる時代が来るような予感がします。