龍神沼の自由帳

気が向いたら更新しますわ

あの時が今思うと

 今日久しぶりに矢作俊彦の本を買いました。

矢作 俊彦(やはぎ・としひこ)

本名同じという説と違うという説もある。1950年神奈川県生まれ。作家。東京教育大学付属駒場高校卒。68年に漫画家としてデビュー、船員などの職業を経て、73年、『抱きしめたい』(「ミステリマガジン」)で作家としてデビュー。77年、処女長編『マイクハマーへ伝言』を発表。その後もミステリ、ハードボイルドなど幅広い作風で作品を発表する。90年に発表し、全共闘世代の姿をリアルに切り取った『スズキさんの休息と遍歴』は各方面から高い評価を受け、後にドラマ化される。一方で、『気分はもう戦争』(画:大友克洋)などコミックの原作や、映画『ギャンブラー』の監督など、様々な分野で活躍を見せる。主な作品に『新ニッポン百景』『あ・じゃ・ぱん』『スズキさん休息と遍歴』『ドアを開いて彼女の中へ』『東京カウボーイ』など。

ペンネーム図鑑より
ちょっと古い奴で「ららら科學の子」、読んでて思いだしたんですが、龍神沼が始めて彼の本を手にしたのは、学生時代たまたま入ったパチンコ屋でちょっとだけ勝ったとき、なにに交換しようかとみてみるとさすが文化都市東京、景品置き場に本が並んでるじゃ有りませんか、でどれにしようかと最終選考に残ったのが矢作俊彦の『リンゴォ・キッドの休日』と村上春樹の『1973年のピンボール』、どちらの作家も読んだことなかったんですが、リンゴォ・キッドはたぶん漫画アクション連載中の『気分はもう戦争』で名前を知っていたか、今となっては思い出せない何かの理由でリンゴキッドに興味があったためかのどちらかで、ピンボールは題名が『万延元年のフットボール』に似ていたためにセレクトしたんだと思います。そのときそこに並んでいた本結構マニアックな本が多かったように思うんですが最初にあげた2冊以外まったく覚えていません。結局純文学を避けてハードボイルドに走ったんですが、あのとき村上春樹を選んでいたら、人生そのものが変っていたかもしれないなあとか、思ってみたり見なかったり。あー、誤解のない様に言っておくと、もちろん矢作俊彦の作品に影響を受けてしまったっていうことでです。
 あのパチンコ屋さんどこにあったんだろう、たまたま出向いた場所の近くにあったんだろうけど、あんな店が近所にあったら読書人生かなり豊かになっていただろうな。