龍神沼の自由帳

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越えられない大きな壁

 中国と日本の間に起った戦争には、古くは白村江の戦から、元寇とその復讐戦としての倭寇、文禄慶長の役日清戦争、北清事変、満州事変、日支事変と大きな争いが7回起っています。白村江では唐新羅連合軍が大和朝廷百済復興勢力の軍勢を打ち破り、韓半島から日本勢力を一掃しました。しかしそれ以降は元による日本侵攻の失敗、倭寇の長期に渉る略奪戦による元明の国力疲弊と続き、遂には豊臣政権による大陸侵攻の結果大きく国勢を減じた明は、異民族満州族に敗北し清王朝によって長期間支配されることになりました。近代に入ってからも国土の大きさ人口ではるかに劣る日本に対して連戦連敗、昭和12年勝つ気満々で仕掛けた第2次上海事変(日支事変)では当初圧倒的な戦力差で攻勢をかけたものの上海方面の日本軍を撃破できず、反撃態勢を整えた松井石根大将率いる上海派遣軍によって世界戦史上に残るほどの大敗北を喫してしまいます。*1その後も太平洋戦争で日本が米国に屈してしまうまで、中国主要部の大半が日本の占領下におかれていました。ほとんど負けっぱなし、特に近代に入ってからはひとつもいいところなしの状態です。しかも日本は敗戦国であったにもかかわらず気が付けば世界第2位の経済大国になっていました。
 中国にとって日本とはまさに越えられない大きな壁、愛国教育を国家政策として進めれば進めるほどその存在は中華民族の屈辱感を高めることになって行き、反日感情が更に高まっていきます。この日本国家にたいするコンプレックスといっていい感情を解消する為には、日本民族を軍事的政治的に屈服させることで経済発展によって肥大した中華民族のプライドを満足させるしか手段はないでしょうね。

*1:この大敗北をうやむやにすると共に、本来なら世界軍事史上にその名を残すはずだったこの戦いと松井大将を貶める為に仕組まれたのが、極東軍事裁判における南京市での市民大量虐殺の捏造である。