龍神沼の自由帳

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 谷甲州-覇者の戦塵- 一三号電探 

255 :名無し三等兵 :2005/10/25(火) 02:07:33 ID:???
国共内戦が共産軍優位に進んでいるらしいところが、アメリカの戦争目的から見て 問題になってくると思う。三国同盟が未成立なのに日本に圧力をかけ最終的に自ら最後通告を出してきたということは、アジアにおけるアメリカの覇権を日本というライバルに戦争で勝利することによって手に入れようとしている事と考えていいと思う。そのもっとも大きな果実であるはずの中国大陸が共産化してしまうと戦争意義の大きな 部分が消滅してしまうということになる。
援蒋ルートの建設は、共産軍に対抗する力を失いつつある国民党軍への軍事支援のためということが第一義ではないだろうか。空輸程度では近代型軍隊であるために大量の補給を必要とする国民党軍を支えきれないと思う。作中での陸軍参謀の判断は正しいものではないような気がする。
仮にアメリカ空軍が大陸に進出して日本に対して戦略爆撃を実施するとしても、補給の制限から大規模な作戦は実施できないだろう。史実より強化された日本軍の防空体制ならば、大陸からの戦略爆撃にたいしては充分対応できるはずである。戦争終結に向けては、国共内戦の推移と米ソの関係悪化の度合いが大きく関係してくるのではないだろうか。もちろん日本軍が負け続けているような状況では余り意味はないだろうがね。