一つ一つの力は小さいけれど

不安不信の連鎖を未然に防ぐためには、火種が小さいうちに消し止めることが必要なんだけど、現時点では例えデフォルトが起こっても規模的に小さい局所的なものであり、世界経済に波及するほどの影響はないという見方が優勢です。故に東欧やバルト海沿岸諸国における信用収縮による経済の危機的状況は等閑視され、貸して側であるオーストリーやフィンランドの低迷にも表面的にはあまり注意を向けられていません。また土地バブルが崩壊し経済が縮小を続ける南欧諸国や英国についても、基本自助努力ということで、EUとしてどう対処するかなんていう話は聞こえてきません。