龍神沼の自由帳

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予行演習は検証が大事

プレパンデミック演習も終息が近づきつつありますが、当然いろんな問題が起こっているわけでして、本番が来る前にいろいろな問題点を洗い出して、万全の体制を確立することが肝心であると。
(ということで箇条書き)
問題点1 水際で抑える為の体制がまったくできていない。発生が確認された時点で迅速に空港一帯を隔離封鎖、検査診療できる体制を整えると共に、隔離者のライフラインの確立も必要。
問題点2 パンデミック発生前の感染地からの渡航者の追跡体制の未整備。海外からの渡航者帰国者(特に渡航者)の足跡を補足し、感染拡大を抑えるための方策を採らなければ、感染者(保菌者)を野放しにしてしまう。人権等に問題があるかもしれないが、パスポートにチップを埋め込み、駅や繁華街、交通機関などに電子的チェックポイントを設置し、パスポート保有者の行動を記録する。*1日本人の帰国者についても一ヶ月程度は同様のチップの携帯を義務化する。
問題点3 水際作戦が失敗した場合の医療体制の構築。パンデミックに対する個別の病院の診療体制が整備(法制化・義務化)されていない?ため、感染の疑いのある患者が来ても、病院として打つ手が無い、2次感染の恐れから患者の来診診療を拒否せざる得ないという実態。これに対しては、大規模病院をパンデミック対策病院として指定、周知すると共に、感染規模の拡大に応じて大型建設物を診療治療センター化できるように確保しておく。それに伴い診療センターがすぐに稼動できるよう、人材の確保及び診療治療用機器と医療資材を大量にストックしておく必要がある。
問題点4 企業の対応について、企業ごとに任されている状態を改善する必要。企業の公共性等を考え、業種ごとの対応の指針を国が作り順守させる。自営業や公務員についても指針を作り、網の目からもれる人間が出ないようにする。
問題点5 戒厳令というのではないが、感染拡大による社会的混乱を抑止するため、国家による監督体制のレベルを一時的に引き上げる必要がある。*2
問題点6 ひきこもりに対する物流対策 4とも関係するが、各家庭は及ばず企業や公共機関においても非常時の備蓄については充分にできているとはいいがたい。パンデミックが長引いたとき、物流や生産がストップしていれば、感染以外の部分で大きな被害が出る恐れがある。国民のライフラインを守るためには、最低限必要な物資の生産物流を行うべく、工場や物流での感染に対する安全策と、必要な人員の確保及び安全な移動手段の確立が求められる。これもパンデミックが発生してから整備というのではまったく遅きに失する。ライフラインに対する感染対策と人材確保についても、国家の指導及び必要な部分での法制化が求められる。

*1:まさに電子監視社会ですが、パンデミックによる人的経済的被害を考えればある程度までは許容してもいいのでは

*2:これについては法律的根拠をもたせたほうがいいでしょう。