龍神沼の自由帳

気が向いたら更新しますわ

台湾はどうなってるんだ

陳水扁台湾前総統が昨年11月11日身柄を拘束されてから既に半年、逮捕拘留されたままの状況が続いている。この間、馬英九政権は経済的混迷を続け、政治的にも中共政権の傀儡的な政策をとり続けており、台湾国内からは政権に対する批判が相次ぎ不支持率は最近の調査では56%に及んでいる。この状況での前国家指導者の半年間に渡る保釈*1もなしでの拘留取調べ、これは民主主義国家として政治的にあまりに不当な扱いではないだろうか。台湾国民が自ら望んだ結果誕生した政権ではあるが、その政策の進め方、反政権的動きに対する対応など、旧国民党政権時代よりも強権的でありもはや完全に中共政府のコントロール下に置かれているように見える。ここで反政権的動きがヒートアップしたとき、政権による暴力的弾圧が非常に高い確度で発生するのは間違いないところだろう。そして政府によってそれが抑えられない場合、中共の軍事力による干渉を招き寄せる恐れさえありうる。
「台湾の香港化」に強い懸念 蔡英文・台湾民進党主席インタビュー :産経ニュース
【中国時報】馬総統不支持56% 就任1周年、世論調査2009年4月12日: 琉球新報
そして日本も含め国際社会は、失われようとしている自由台湾にたいして冷淡である。常に右的スタンスを取り続ける産経新聞さえ、上記リンクの馬英九不支持率のニュースを取り上げていない。てか、このニュース琉球新報以外WEBで取り上げたニュースサイト無いし、東海に浮かぶ宝石の島はもう失われたも同然といえる。あとは中共政権が潰れるのが先か台湾が併合されるのが先か、自由台湾の生き残りを考える場合、大陸中国の崩壊が前提となるだろう。

*1:逮捕誤まもなくに保釈されたがすぐに取り消された