龍神沼の自由帳

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経済雑感

PERがどうとかいう話が湧いてますが、株主が余り口を出さない日本のPERが高くなりがちで、株主の力が強い欧米のPERが低くなりがちなのは、かなりの部分がそれぞれの市場環境の違いから来ているのではないでしょうか。この恐慌といってもいい時期に到っても*1、経営責任を問われたり自らの評価が下がるのを恐れる欧米の経営者達は、自社株買いや資産売却に走ったり過大な利益計上を行ったりしてでもPERを下げようとするはずです。逆に旧来的日本の経営者達はこの危機的状況をばねに将来的な打開を図るため、資産価値の減損等特別損失の計上を実施したりして、わざわざ赤字決算にしてしまうことさえあります。このお互いの危機に対する対応の違いは、危機的状況がどこまで続くかによって大きく差が出てくるでしょう。

*1:いや、こういう時期だからこそ