龍神沼の自由帳

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時価会計の一時凍結による金融モラトリアム

現状の金融不安が続くと、3月決算でのバランスシートが大きく毀損し存続が難しくなる金融機関が欧米で大量発生するだろう。これに対して欧米の経済政策はトゥーリトル・トゥーレイトで、迫り来る危機を回避するのは非常に困難である。そこで各国政府は時価会計を緩和して金融機関の資本の減損を抑え、危機を先送りする猶予期間をとらざる得ない。それに合わせて、一時的にでも企業のバランスシートを改善させ危機を乗り切る余力を得るために、株式市場の活性化が図られることになるだろう。それに対して日本の金融機関は、ごく一部を除いてそこまで危機的な状況に追い込まれていない。しかし世界に足並みをあわせ日本でも時価会計の見直しが行われることになる。そこで日本の企業がとるべき方策はなにか、時価会計の見直しが行われる前に株価を引き下げ、わざとバランスシートを悪化させる。決算内容は当然悪化するが、その後には巨大な含み益が発生することになる。
と、いろいろと妄想しているが、結論はいまはまだ静観するべきであるということ。