龍神沼の自由帳

気が向いたら更新しますわ

金融工学とやらのメッキがはがれました

龍神沼の持論は、カメの甲羅はカメの成長に合わせて大きくなる、です。故に一国の株価はその国のGDPの拡大に伴って上昇していくことになります。ところがアメリカでは金融工学かテクノロジーか知りませんが、結局今になってしまえば詐欺同然ともいえる手法で株価を膨らましてしまいました。GDPが約2倍になるあいだに、株式時価総額は7倍以上に膨張しました。一言で言えばバブルです。株価急成長の初期の頃からこれはバブルだ、という声が絶えなかったのですが、株式バブルを国家の成長の源泉としてしまったアメリカでは、官民一体でバブルという実態を糊塗し金融工学の成果ということにしてしまったわけです。まあこうなってしまった今になっていうのもなんですが、もっと早くにバブルを認めておけば今のようなとんでもない事態は防げたのかもしれませんが、もうそれはただの繰言、龍神沼理論から考えてNYダウは4000〜6000ドルくらいまで暴落することになるでしょう。底までたどり着くのにどれほどの時間を必要とするのか、「それは神のみぞ知る」ですが、そんなにかかることは無いと思います。日本の場合は資産を取り崩しながら長いこと耐えることができましたが、アメリカの場合は取り崩す資産自体が既にその価値を大部分なくしてしまいつつありますから。
で日本ですが、龍神沼理論での適正株価は日経平均16000円です。当面はアメリカに連られて10000円を大幅に切ってしまうでしょうが、ゴールは見えているわけですから、その後には大反転相場が待っています。世界の資本はもうすぐ、唯一安全な投資先である日本を目指して流れ込むことになるでしょう。エマージング市場の復活は、その先に待っているということになります。