龍神沼の自由帳

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シャッフル効果を考える

パーセンテージとしては小さな数字でいいような気がする。敗戦で落ちた集団としては、旧軍人(士官階級)と、敗戦により就職すべき企業や公務員職が消滅したり縮小したために格下の企業に入社したり自ら起業した学生が主体となる。あとは軍需産業からのスピンアウトぐらいかな。ああ、旧植民地や大陸帰りの集団がいたか。明治維新でシャッフルされ転落した集団も士族階級がほとんどで、その中でもかなりの部分はそのまま明治政府の統治機構に取り込まれているだろうから、徳川家の家臣団や朝敵とされた佐幕派の士族がその多くを占めると考えられる。明治新政府の場合は逆に、下から上にシャッフルされた下級武士や富農などの集団が、社会のボトムアップに貢献しているだろう。文革下放された知識人層も、8億の人口の中では非常に小さな割合でしかなかったが、四つの近代化から改革・開放経済へと続く歴史の中で経済発展に果たした役割は非常に大きなものがあったはずである。かなり違うかもしれないが、バブル後の就職氷河期に趣味を本業としてしまうことを選択せざる得なかった高学歴オタク達が、現在の日本のソフトパワーを支えているとか考えることもできる。