龍神沼の自由帳

気が向いたら更新しますわ

自己分析

 今日、仕事中歩道を歩いていると、車椅子に乗った女性とすれ違った。その女性を最初見たときはっとした。彼女はスカートをはいていて、彼女の素足に一瞬目を奪われたのだ。その直後、なぜか目にしてはいけないものを見てしまったような感情が残った。彼女は20代半ばのきれいな女性だった。そろえた両足もすらっと伸びた美しいものだった。華やいだ服を着て化粧を決めた彼女、ただ足にハンデがあり車椅子を使っているだけ、彼女が美しく装うことにひとかけらの問題もない。彼女を目にした後罪悪感を感じた自分にこそ問題がある。彼女は何も悪くない、それは間違いない。普通の若いきれいな女性を目にしたときに起こる感情とどこが違っているのか、別に声をかけるわけでもない、ただ通りすがりに眼をやっただけ、車椅子に乗っているかいないかを除けば同じではないか。しかし僕は、おそらく彼女が克服しているであろう彼女のハンデを見て、彼女が美しく装うことに勝手に痛々しさを感じた。仮に彼女と親しくて彼女のことをよく知っていて、彼女が自分のハンデを乗り越えたところで生きていると理解しているとしても、でも彼女に対してどこか痛々しさを感じてしまうと思う。もちろんそれは心の中に、そっとしまっているだろうけど。