龍神沼の自由帳

気が向いたら更新しますわ

靖国神社に

小泉が参拝するしないで、毎年一回は日中韓間で揉め事が起きるんだが、それによって国民はいつも、もやもやとしたなんか割り切れないものを感じさせられているような気がする。そのうちのひとつは、日本国内の問題に対して他国があれこれと五月蝿く干渉してくること。もうひとつは、何で小泉が外交問題になるのはわかりきっているのに執拗なまでに靖国参拝を強行するのか、それに対してのきちんと他者を納得させるだけの説明がなされていないということだ。
 靖国問題の基本はA級戦犯の合祀にあると思うんだが、小泉はその辺について明確な言及を避けたまま、そこに靖国があるから行くんだみたいに参拝を繰り返している。どうも考えるに彼が靖国に行くのはポリシーがあるから行くのではなく、行く必要があるから行っているのに過ぎないのではないだろうか。あの埴輪のように無表情な小泉の頭の中に、太平洋戦争に至った種々の国内外の要因とかが渦巻いた上で彼が靖国参拝を行っているのなら、そこに至る歴史認識を国民およびアジア諸国に対して開陳するのは、一国の首相として当然の責務であると思う。それをしないのは靖国参拝が彼の歴史認識から来ているのではなく彼の選挙にとって必要だから、ポリシーではなく彼の選挙民にとって必要なことだからではないかと龍神は考えている。
 そう、彼の選挙区はかつての大軍港、現在でも海上自衛隊と駐留米第七艦隊の一大拠点である横須賀周辺*1なのだ。極論小泉首相靖国参拝はただの選挙対策でしかないと敢えて言いきってしまおう。だから小泉は明確な説明責任を果たさないのだと。

*1:当然軍港の周辺だから、元軍人の遺族やら自衛隊員やその家族、米軍や自衛隊関連の産業に従事している住民が多数いる。彼ら(特に遺族)にとっての靖国神社に対する思いは当然一般の国民とは異なっていると思う。